トランプ大統領誕生にショックを受けた人たち

アメリカの大統領選挙でトランプが勝利したとき、多くのアメリカ国民がショックで取り乱し、パニックに陥りました。世の中に渦巻く不満や怒りの根深さに気づかず、まさかトランプが当選することはないだろう、大丈夫だろうとたかをくくっていたところがあったのだと思います。私たちは自分のものの見方からなかなか抜け出すことができません。就活生の人気企業ランキングを見ても、20年前とさほど変わらない企業名が並んでいます。世の中は大きく変わっているのに。自分で気づいて動かなければ、大きな流れにのみ込まれていくだけです。

『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(ジェームズ・ドゥティ著・荻野淳也解説・プレジデント社刊)

イギリスのEU離脱にしてもアメリカ大統領選挙にしても、「想定外のことが起きる」というのは、気づく力が弱くなっているということでもあるのでしょう。これからますます混沌とした時代になっていくなかでは、むしろ動き続けることが安定につながるのです。といっても、やみくもに動くということではありません。大勢に従うことでもありません。ありのままの自分、ありのままの現状を直視し、受け入れたうえで、心の声に従って動くのです。マインドフルネスはそのためのツールです。混沌とした時代の心のコンパスであり、思い描いた人生を実現していくためのマジックなのです。(談)

 
荻野淳也(おぎの・じゅんや)
一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事。株式会社ライフスタイルプロデュース代表取締役。Googleで生まれた脳科学とマインドフルネスの能力開発メソッド「SEARCH INSIDE YOURSELF」の認定講師であり、日本でSIYプログラムを初めて開催。リーダーシップ開発、組織開発の分野で、上場企業からベンチャー企業までを対象に、コンサルティング、エグゼクティブコーチングに従事。外資系コンサルティング会社勤務後、スタートアップ企業のIPO担当や取締役を経て、現職。マインドフルネスメソッドやホールシステムアプローチ、ストーリーテリングなどの手法を用い、組織リーダーの変容を支援し、会社や社会の変革を図っている。
関連書籍に、『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方 ハーバード、Google、Facebookが取りくむマインドフルネス入門』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(監訳、英治出版)、『マインドフル・リーダー 心が覚醒するトップ企業の習慣』(監訳、SBクリエイティブ)、『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(解説、プレジデント社)、『たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス JOY ON DEMAND(ジョイオンデマンド)』(監訳、NHK出版)がある。