ハンバーガー業界の浮沈はマクドナルドにかかっている
ハンバーガー業界と言えば、トップはマクドナルドで次がモスバーガー、3位がロッテリア。おそらく多くの方がこうした認識を持っていることでしょう。ただ、順位が一つしか違わなくても規模面では1位と2位には大きな隔たりがあり、また2位と3位の差も決して小さくありません。
店舗数で比較してみましょう。店舗の検索サービスを提供するロケスマによれば、日本における2016年10月20日時点でのマクドナルドの全店舗数は2899店。これに対しモスバーガーの店舗数は1349店、ロッテリアの店舗数にいたっては370店にとどまります。続く4位のフレッシュネスハンバーガーは160店、5位のファーストキッチンは134店、6位のバーガーキングは100店といずれも比較的小規模です。
同じく売上高もマクドナルドが断トツ1位であり、2位のモスフードサービス(以下、モスバーガー)は2016年3月期におけるモスバーガー事業売上が669億円であり、店舗数同様マクドナルドの半分にも及びません。そしてモスバーガーの成長スピードから考えると、マクドナルドのトップの座が揺るがされることは近い将来にはありえないでしょう。
つまり、マクドナルドの業績はハンバーガー業界全体に大きな影響を与えます。マクドナルドの売上増加はハンバーガー業界全体の規模拡大、減少はすなわち業界規模の縮小につながるのです。