「自分は老眼/スマホ老眼かも」と思ったら、まずやっておきたいこと

もし「自分はすでに老眼、またはスマホ老眼かもしれない」と思ったら、まずは目の疲れを取りましょう。スマホ老眼の場合、それで症状が改善することがあるからです。

平松医師が勧めるのは以下の4つ。

・見る物の距離を離す
・ブルーライトをカットする
・パソコン作業を60~90分行ったら、10~15分程度休憩する
・1メートル以上遠くを見る

「近くばかり見ていると目の筋肉に負担がかかります。そのため5cmでも10cmでも離して見ると、疲労度が減り、疲れにくくなります。パソコンやスマートフォンなどのモニタを見るなら、ブルーライトをカットしましょう。専用の眼鏡をかけてもいいですし、スマートフォンにブルーライトカットの機能があればそれを活用してもいいでしょう。

厚生労働省の『VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン』(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/04/h0405-4.html)でも言われていることですが、長時間パソコン作業をしているなら、60~90分に1回、10分間程度の休憩を挟みましょう。そのとき、1メートル以上先に視線を合わせ、遠くを見てください。それで固まっていた毛様体筋を一旦リセットすることができます。リセットすると、またピントを合わせやすくなります。このほかに、目を温めて血流を促進させるのもおすすめです」

意外だったのは、視線の合わせ先が“1メートル以上”だったこと。遠くを見るというと、どうしても窓の外や遠方の風景、空や山々、木々などを想像しがちです。しかし室内ではそうもいかず「遠くを見たくても、遠くがない」というのが悩みですが、そこまで遠くなくても良いそう。

「『遠く』と言うと何十メートルも先を見なくてはいけないと思うかもしれませんが、違います。1メートル以上先で大丈夫。視線を1メートル先に離すだけでいいんです」

パソコン作業をしていてちょっと疲れたなと思ったら、ディスプレイから視線を外し、1メートルくらい先をボーッと見るだけでも効果的だそうです。