「いつも特定の仲間と一緒」の子は逆に要注意

【「友達と一緒なら安心」は危険な考え方】

一方で、いつも特定の仲間と一緒にいるという「グループ」に属している子どもがいます。ゆるいグループならいいのですが、中には「他のグループの子と話したらハブ(村八分)」というようなものもあります(皆さん、よくご存知だとは思います)。

「友だちがいる」ことに安心する親は多いのですが、場合によってはこちらの方がより心配です。

グループ内に主従関係が作られている場合があり、いじめはこの「グループの友だち」の関係から出ることの方が圧倒的に多いものです。

「ママ友」に置き換えて考えてみてくださると、わかりやすいかもしれません。素晴らしく良い関係もあれば、そうでない関係もあると聞きます。子どもも同じです。

ですから「一人だと心配」「友だちがいると安心」と2元論的に考えず、目の前の子どもがどういう性格かを考えた上で見てあげてください。よく言うことをきく、気の利く子どもほど、相手を気遣うため、グループの強い者に支配されやすい傾向があります。

逆に、「わがままな感じ」の子どもはいじめられやすいと思われがちですが、実際は言ってもきかないという周りの認識により、命令されるようなことは少ないようです。

「仲良しの友だちがいる」ことの良さも大いに認めた上で、同時に「いろいろな友だちと遊ぶ」「一人でいても平気そう」といった面の良さも同様に認めてあげてください。

【もし、本当にいじめられていたら?】

一人でも大丈夫という例を挙げていきましたが、例外もあります。

担任や学校が、いじめがあっても見てみぬふり。子どもにそもそも関心がない。ひどい時には、担任がいじめに荷担しているという信じられないケースもあります。

この場合は、迷わず親が出るしかありません。一人でも大丈夫ではない特殊なケースです。

ただ、こういった「突出した例外」を、一般化して欲しくないというのが現場教師の切実な声です。どの職業にも、突出して例外的な人はいます。

親からは見えないかもしれませんが、教師には真面目な人が圧倒的に多く、子どものことでいつも悩んでいる人が大半です。恐らく、やり方は下手かもしれませんが、お子さんの担任も、試行錯誤しながら少しずつ学級経営のスキルを身につけているのではないでしょうか。

親と教師が、信頼関係で子どもをはさみ、個性を認めて伸び伸びと成長を見守っていきたいものです。