永田氏本人がエクセルでよく活用するのは回帰分析の機能。売り上げ予測をする場合、影響を及ぼす要素の中で、何が一番効き目があるかを見極めるために利用する。

「たとえば商品のオンライン売り上げを増やすには、リピート率を高める、あるいは新規顧客の獲得を増やすなど、たくさんの因数があります。どれが最も効果的かを分析するときに回帰分析はよくつかいますね」

その見極めが次の売り上げをつくっていくのである。

増収増益企業CFOの予実管理表

▼時間軸、広がり、深度・詳細さを追求

[図A]時間軸
ベースデータでまず重要なのが「時間軸」によるデータ。グループ全体の損益の推移を時間軸で見て、過去の数字(実績)から未来の数字(予算)を予測する。

[図B]横のひろがり
2番目の軸は「横の広がり」。BSの「借方」「貸方」で項目ごとに、7つのグループ企業や16の部門の実態が比較できる。また、損益の予算と実績の差異も一覧できる。

[図C]深度
3番目の軸は「深度・詳細さ」。グループ7社それぞれにPLやBSに特徴的な構造があるので、各社ごとの財務諸表が存在。月次で事業ごとの損益のほか、細かい費目も総覧できる。

▼各関連企業の数字を“3D”で集めて総括した月次サマリー

[図D]
図A~Cの資料を基に作成したグループ全体の「月次決算サマリー」。図Eの「月次コメント」と合わせて一つの資料だ。会社の経営状況を俯瞰するうえで一番大事な資料となる。一覧して「異常値」がないか調べ、違和感を覚えた数字があれば基データに当たり、原因を探る。

[図E]
資料から読み取れるサマリーは下部にコメントしておく。こうすることでいちいち確認しなくても、コメントを見れば違和感を覚えた数字に関しても原因が究明できる。まず資料作成の担当者がコメントを書き、永田氏が疑問点などを聞きながら書き換え、ファイナル版とする。

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(Top communication=構成 岩田亘平=撮影)