リクルートで異能のビジネスマンとして活躍したのち、東京都の義務教育では初の民間人校長として杉並区立和田中学校へ赴任し、「よのなか科」の設置をはじめ自由自在の構想力で公教育の現場に旋風を巻き起こしたのが藤原和博さん。和田中を離れてからも、全国各地の教育改革プロジェクトに携わってきた。

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
教育改革実践家。1955年、東京都生まれ。都立青山高校、東京大学経済学部卒業。リクルートに入社し新規事業担当部長、出版社メディアファクトリーの立ち上げなどを経験。同社フェローを経て2003年から5年間、杉並区立和田中学校校長。16年春、公立高校の校長に就任。

その藤原さんが、読書をテーマに書き下ろしたのが本書である。といってもビジネス界と教育界を縦横に行き来する著者だけに、類書とは異なるユニークな本に仕上がった。本人によれば「単に読書法や速読術といったノウハウを伝授する本ではなく、難しい教養書の羅列でもありません」。

(的野弘路=撮影)
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