脳には生理的な周期があり、7年経つと感性の位相が変わる。そう唱えるのは、脳科学を基調とした感性研究の専門家である著者だ。

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)
長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科を卒業。富士通ソーシアルサイエンスラボラトリで人工知能の研究に従事したのち、感性リサーチを設立。世界初の語感分析法を開発し、多くの商品名やマーケティング戦略を手がけ大ヒットに導く。

「1999年からはナンバーワンよりオンリーワンを求める『癒やし』の時代、2006年からは人に優しくしたい『気品』の時代でした。そして13年以降が『英雄』の時代。人々は使命感を持って孤高に耐える『英雄』に憧れを抱くようになったんです」

(永井 浩=撮影)
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