他の先進国では……

学校が教えられないのであれば、政治の話は家庭が扱えばいいんでしょうか? きっかけにはなるかもしれませんが、親の支持する政党やポリシーにしたがって投票する若者を増やすことが、18歳選挙権の目的ではなかったはずです。

実は18歳選挙権がすでにあたりまえになっている先進国の多くでは、高校などの先生が自分の支持する政党や政治家の名前を平然と口にして、政治について日常的に討論しているようです。日本では信じられないことです。

若者にとって身近な存在である学校の先生たちが、担当教科の専門性とは別に、政治についての個人的なポリシーや「好き嫌い」をはっきり表明するというのはとても大切なことだと思います。大人たちの中に、1つの答えにはまとまらない「違い」や「偏り」が存在しているということは、若者が興味をもつ重要なポイントになるはずです。