エレベーターやタクシーでの移動中、新しい上司や得意先とふたりきりになったら、さて、何を話題にしたらいいのか。この春、会話が盛り上がること間違いなし! 業界人も知らない極上のネタをあなたに。
なぜ「年の差恋愛」が増えているのか
うんちくを披露するときは、「○○って知ってますか?」という問いかけから始めるようにしています。たとえば「ウイスキーのシングルモルトって、どんな意味か知ってます?」と質問したら、すぐに続けて「一つの蒸留所の厳選モルト(大麦麦芽)だけでつくったウイスキーっていう意味なんですよ」と結論を言う。そのあとで、「ウイスキーは蒸留所の個性で味が違う。だから複数の蒸留所のものをブレンドしたウイスキーと区別しているんですって」など、くわしい説明をします。結論を先送りしてしまうと途中で飽きてしまうし、「こんなに引っ張るなら、よほど面白い話なんだろうな」とハードルが上がってしまう。女性は結論にたどりつくまでの“プロセス”に共感してほしいので、結論を後回しにしがち。ここは注意してみてください。
一方、男性、特に40~50代に多いのが、うんちくを語ることで相手に「お説教」「物知り自慢」という印象を与えてしまうことです。それを避けるには、「こんなことも知らないの?」という上から目線ではなく、「僕も知らなかったんだけど、こうなんだって」というように、“自分も最近知ったばかりだ”という「横から目線」で話すこと。そして話がクドくなるのを避けるためにも、知っていることを全部言おうとしないことです。ポイントを3つぐらいにしぼり、言いたいことの7割ぐらいでやめておくといいでしょう。
さらに気をつけたいのが話題選びです。基本は相手の出身地や趣味、好きな食べ物などパーソナリティを知り、その人に合った話題を投げかけること。ただし相手に合わせるといっても、聞きかじりの若者文化や芸能スキャンダルなどの話題でウケを狙うと、「薄っぺらい人」という印象を与えてしまいます。
いま、40~50代の男性と20代の女性の「年の差恋愛」「年の差婚」が増えていて、20代の女性の5人に1人が「50代以上の男性にも惹かれる」と答えています。彼女たちが年上の男性に惹かれるのは、「人間として成長したい」「知識の幅を広げたい」という欲求を持っているにもかかわらず、同年代の男の子たちがあまりに薄っぺらい知識しかないから。彼らは幼少時代からインターネットのある生活をしてきたデジタルネーティブなので、検索したりニュースサイトを見たりはしますが、自分から好奇心を持って行動する積極性に欠ける。だからこそ、検索しても出てこないような雑学を知っている大人が魅力的に映るのです。これは上司と部下の関係でも同じこと。ぜひ「話の面白い大人」として若者の尊敬を勝ち取ってください。