間近にプロを観られ夢が持てる
ファイナルズに進出した4チームのヘッドコーチ(HC)たちは、「bjリーグはバスケット少年に夢を与えた」と口をそろえた。最後の王者となった琉球ゴールデンキングスの伊佐勉HCは言う。
「bjリーグの功績でいえば、なんといっても子どもたちがバスケットボールのプロ選手を間近にみられて、プロ選手になるという夢が持てるようになったことではないでしょうか」
3位となった秋田ノーザンハピネッツの長谷川誠HCは、NBLもbjリーグも経験している。今秋発足するBリーグの楽しみを問えば、「バスケット選手への価値観が上がると思う。間違いなくサラリーは上がりますし、何年後かにはバスケットプレーヤーが1億円もらえる時代がくるでしょう」と言った。
では不安は。長谷川HCは正直だ。
「(bjリーグのチームが)Bリーグの1部で通用するのかどうかです。bjは正直、2部だと思っています。チームの格差がちょっと不安でしょうか。僕の持っている情報では、bjリーグの1チームあたりのサラリーキャップ(12人合計の上限)って7000万円ぐらいですが、NBLはといえば、その倍以上はあるでしょう。それくらいのサラリーを持っているチームとどれだけできるのかが不安です」
期待と不安。地域密着とエンターテーメント性。bjリーグの理念は、Bリーグに引き継がれていくことになる。