わが子の顔を見ないで、スマホをいじる親
この赤ん坊の例は、小中学生や高校生の子どもを持つ親にも当てはまります。目の前に座って子どもが会話しようとしているのに、わが子の顔を見ないで、スマホをいじっていることはないでしょうか。
こういったことが繰り返されていけば、子どもは学習します。「スマホは楽しいものらしい」「自分たちより大切らしい」と。
「そんなことはない」といっても、そう伝わってしまっています。どう思っているかではなく、どう思われているかです。この自覚症状があることがスタートです。ここを意識しないと、スマホに持っていかれます。ただ、これもなかなか難しいものがあります。まず、大人の側が一定のルールを持つことです。
▼親自身のスマホのルールを決めよう
まず、自分自身のルールを決めるところからです。深夜のテレビ閲覧と同じで、親が無制限にやっていれば子どもも真似します。親自身にも、一定のルールが必要です。どんなルール設定をすればいいかというと、「子どもに守らせたいルール」を基本に考えることです。
例えば、最低限守るべきこととして、先ほどの「子どもと一緒にいる時はなるべくいじらない」が挙げられます。それが難しいなら、音も消して目の付くところから遠ざけることです。
家庭のリラックスタイムを犠牲にしてまでの緊急な用事はまずないと思います。この覚悟が大前提となります。他のルールは、次回以降の原稿で挙げるように子どものルール決定をしながら、親自身のルールを決めていけばいいと思います。