美人先生の心に刺さる「痩せる言葉」
肥満予防健康管理士の資格を持つ美人講師ミア先生の邸宅に週1回(計8回)通い、ボディを測定し、栄養学を学び、食べたものを記録し、自分の生活について語り、今後の目標を公言する。ただそれだけだ。
生徒も1クラス5人以下なので、わきあいあいとお茶会に参加しているような気分になる。みな「痩せる」というひとつ目標に向かっている連帯感があり、心強い。
ミア先生は、どこをとっても、とにかく美しくて、ミスユニバースの候補者のよう。その先生が、私の1週間後の体重が増えていようと減っていようと、メジャー片手にこう微笑むのだ。
「大丈夫ですよ。私は、これまで15年、350人以上の方たちを痩せさせてきたのですから。心配ありませんよ」
その笑みは、絶対なる自信の証。「はい、先生、がんばります」。
ひとりあたり少なく見積もって5~6kg痩せさせたとして、累計2t以上の脂肪を片付けていることになるだろうか。そう考えるとその偉業たるや!
ホームページには、
・太る原因と食事の重要性に関わる正しい知識
・リバウンドしない体重の落とし方と体質改善法
・停滞期を乗り越える個別カウンセリングサポート
の3点を学ぶだけ、と書いてある。本気でエクササイズはないらしい。
毎週のクラスでは、水分補給や小腸の大切さなど知らなかったことを教わるだけではなく、ダイエットにかかわる生活の知恵もつけてくれる。
「好きなものを好きなだけ食べるのは、動物と一緒ですよ。欲をコントロールしましょう」
「お腹いっぱいにして買い物へ出かけるといいですよ。余計なもの買わないから」
「おなかがグーとなったら、腸の掃除が始まりますから、1時間ほど待って」
「会食のときは、最後に箸をとり、ゆっくりいただきましょう」
「カラダの巡りをよくすると痩せますよ。すべては循環です」
「ストレスが溜まっていると思ったら少し横になるといいですよ」
など。
ミア先生はこれをすべて体言しているから、こんなにスリムなのか、と思えてくる。お手本が目の前にいるから説得力がある。そして、先生は心に刺さる言葉を定期的に繰り出してくる。
例えば……。
「見た目は、一番外側の内面です」
そうか「見た目」は「私の内面」の一部だったのか。