“ゆる”ダイエットは結果も“ゆるい”

近頃流行りのダイエットは“ゆるい”がキーワードです。骨盤枕、ロングブレス、ラジオ体操の3つもそうですが、ストイックな運動とは違い、誰でもすぐに始められて続けやすいことが共通しています。

それぞれの特徴を見ていきましょう。まず骨盤枕ダイエットは、腰の下に直径8~9センチの枕を入れて手足を伸ばして寝るとウエストが細くなる、というもの。これは姿勢の悪い人に効果があると思います。ただし姿勢はクセなので、骨盤枕で矯正しても、腹筋がないとすぐにもとに戻ってしまいます。腹筋を並行して行うといいですね。

ロングブレスの基本は、3秒でゆっくり息を吸い、3秒で一気にはく。そこから4秒間、吐き続けた状況で下腹部に力を入れたままキープするというものです。これも、使っている筋肉を意識できているかどうかがカギとなります。おへその下に意識を集中してしっかり呼吸する。やってみると意外に苦しいことがわかりますよ。朝晩行えば、かなりお腹はへこんでくると思いますし、ウオーキングを加えてこまめに回数をこなせば結果は出ると思います。

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流行のダイエットを体験。健康にはなったが……

ラジオ体操は、とてもよくできたエクササイズです。自己流ではなく、正しい動きで行ってください。意外に思い込みで間違った動きをしていたりしますから。使う筋肉を意識すると効果はより上がります。

しかし、残念ながらどれもすぐ効果が表れるものではありません。今回、編集部のSさんが1週間ずつ実験した結果の数値(表参照)を見てもおわかりのように、体重がガクッと落ちるようなものではないのです。

でも、ダイエットのために体を動かすことは非常に健康的。みなさん、すぐに体重での結果を求めますが、見るべきは体重ではなく体形です。体重が減っても不健康でブヨブヨでは仕方ないでしょう。理想のペースとしては1カ月に1キロ落とす。少ないと思われるでしょうが、これくらいが丁度いいのです。