多様性を重視した“SMAP効果”

誰もが孫さんのようなリーダーシップに憧れますが、必ずしもそういったリーダーが成功するとは限りません。トレーニングで性格はある程度変えることも可能ですが、まずは自分の性格や資質を伸ばすことを考えましょう。

これは組織論にもつながる話です。

国民的アイドルグループSMAPの成功を分析・研究する中で、“SMAPエフェクト”という心理学用語が論文にも用いられるようになりました。

一人一人は大した力がなくても、個性が異なるバラバラの5人をひとつのチームとして活動させることで、大きな力を生むことが確認されています。

心理学用語でビッグファイブと呼ばれるもので、以下のような5つの性格の人間がひとつのチームになると大きな力を発揮することがわかっています。

A=平凡な性格(average type)
B = 危険志向が強い(black listtype)
C=穏健(calm type)
D=リーダー(director type)
E=変人(eccentric type)

多くの企業の人事部は、Dタイプの人間を高く評価し、集中して採用する傾向がありますが、それはまったく間違っています。組織が最大限の力を発揮するには、バラバラのタイプの人材が必要なのです。事実、個性豊かに人員配置された組織では、メンタル疾患が少なくなることが明確にわかっています。性格において多様性を重視することは生産性を上げることになります。

SMAPが所属するジャニーズ事務所のグループは、個性のまったく異なるメンバー構成にこだわってつくられています。それによってそれぞれに役割や活躍の場が与えられるのです。イケメンだけ、優等生タイプだけではダメということです。

もしあなたが悩めるビジネスマンなら、どうぞ胸を張って、“ありのまま”の性格で長所を伸ばしてください。

悩まず、レリゴ~♪は、心理学的に正しいのです。