日本にもロボの波が

まだ一般的な認知度は低いが、日本でもロボ・アドバイザー、または類似サービスが広まりを見せている。株式会社お金のデザインは、ここ数年ETF特化型ロボ・アドバイザーを運用。昨年12月には第一種金融商品取引の登録を完了、そして今年に入って1月にGMOクリック証券との業務提携。只ならぬ意気込みを感じさせていた。

今月(2月16日)、その斬新な取組が露わになった。スマホからはじめる資産運用サービスTHEO(テオ)を開始。10万円からはじめられ、9つの質問に答えると、ロボ・アドバイザーが世界約6000銘柄のETFで1人ひとりに合わせた運用をするサービスだ。画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホを資金面・精神面、何があってもサポートし続けた弟のテオ(テオドルス・ヴァン・ゴッホ)が名前の由来とは……粋だ。

2015年4月設立のWealthNavi株式会社は昨年ベンチャー投資会社数社から資金調達。12月には第一種金融商品取引業、投資運用業、投資助言・代理業の登録を完了し、資産運用シミュレーション・サービスから、ロボ・アドバイザリーによる資産運用サービス WealthNavi へと展開している。今年1月18日に招待制(メールアドレスを事前登録し、招待メールを待つ形式)で資産運用を実際にはじめた。

日本では上記2社がFinTechベンチャーとして注目を浴びているが、既存の金融機関も含め、複数企業によるサービス参入が見受けられる。実際の運用まではしないが、推奨ポートフォリオを提示するものも多い。