勝浦ショックで始動!
サクラセブンズで一番人気の山口真理恵(ラガール7)も人間がしっかりしている。人気には浮かれず、「これからが本番の戦いになります。注目されていても、謙虚になって、気を引き締めてやっていきたい」という。
ことしを漢字一文字で表すと、26歳の山口は「う~ん」と考え込んだ。
「そうですね。希望の希ですかね。希望を与えられる選手であって、希望をつかむ選手になりたい」
希望の2016年、勝負の2016年が始まった。1月9日。サクラセブンズは「勝浦ショック」と選手たちに形容される“地獄”の千葉・勝浦合宿で始動する。
松瀬 学(まつせ・まなぶ)●ノンフィクションライター。1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、同大卒業後、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク勤務。02年に同社退社後、ノンフィクション作家に。日本文藝家協会会員。著書に『汚れた金メダル』(文藝春秋)、『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』(扶桑社新書)、『一流コーチのコトバ』(プレジデント社)、『新・スクラム』(東邦出版)など多数。2015年4月より、早稲田大学大学院修士課程に在学中。