【Q】外国人と会話が続かない。雑談のコツはあるか

【A】仕事、家族、趣味、出身地、好きな食べ物など、自分に関する100の英文を前もってつくっておきます。そしてそれを暗記して、外国人との会話で使うのです。その場で思いついたことをしゃべろうなんて10年早い。この100の英文を暗記しておけば、1時間くらいのカクテルパーティーは十分もちます。

相手が変わっても自分に関する事実は変わらないから、いつも同じことを言っていればいいのです。相手がフットボールの話をしたら、自分は野球の話をするというように、ちょっと強引でもかまいません。するとそのうち、暗記していた英文に枝葉がついてくる。やがて「あいつけっこう英語できるじゃん」と誤解してもらえるようになります。

ちなみに自分でイチから100の英文をつくろうと思ったら、ものすごく大変ですから、英会話集などからテンプレートを集めて、それを自分向きに適当にアレンジするといいですよ。「英作文」ならぬ「英借文」です。(村上さん)

【Q】いざ外国人を前にすると緊張して話せない

【A】こんなときは、受け身に回ったら終わり。向こうが質問し、こちらが答えるという形だと、ちょっと聞き取れない単語があっただけで、しどろもどろになってしまうからです。

昔から「攻撃は最大の防御」という言葉もあるように、自分から質問すると「攻めよう」という気持ちになれます。相手が外国人の場合に限らず、会話のコツは自分が主導権を握ること。ですから、1つの話題を無理にふくらませようとせず、矢継ぎ早に質問していってください。

たとえば「猫、好き?」とか、くだらないことでいいのです。相手がイエスと言ったら、間髪入れず「そうなんだ。猫のどんなところが好き?」と畳みかけていく。すると自分がその場を支配することができます。決して質問されるのをおとなしく待っていてはいけません。(内藤さん)