私は、学生時代からこれまでの数十年間、毎日60本以上吸い続けてきた。タバコの銘柄はフィルターも何もついていないゴールデンバットだ。また、栄養バランスなどほとんど考えずに好きなものを好きなだけ食べ続けている。

タバコがストレス解消になる、心の健康に寄与するというのは、医学界では常識的な話だ。外科医にとってみると「百害あって一利なし」ということらしいが、内科(特に免疫系など)体の司令塔とも呼ぶべき領域では、まったくそのようなことはない。誰でも知っているのかと思ったが、そんなこともないようなので、改めて記しておく。

粗食などといって、肉や脂を摂取しない生活をはじめる人もいるが、やはり人間の元気の根源は、良質な動物性たんぱく質。つまり肉なのである。そして、私は肉を食べ続けている。食べるスピードも秘書という職業柄、とにかく速さが要求される。というのも、会食が行われた際は、一番遅くに到着した人が席に着くのを待ってから食べ始める。そして、一番早くに出発する人よりも先に食べ終え、お見送りをしなくてはならないのだ。

外科の医者から見れば、絶望的に身体に悪いことばかりしているが、私は現在まで大病せずにすんでいる。これがなぜかといえば、ストレスを溜めないことが健康にとって一番だからだと思う。病気に怯えるあまり、マラソンを始めてみたり、栄養バランスを考えた食事をしたり、はたまた早寝早起きをしてみたり、などという生活が私にとって一番のストレスなのだ。

堂々と肉を食べ、堂々とタバコを毎日60本吸う。これが私にとって一番の健康法だ。

今回、第68代朝青龍さんとの対談をお送りするが、横綱もお酒を止めて、その分、一番自分がやりがいを感じることに注力している。付き合いもあるのだろうが、ムリにお酒を飲む必要はない。諸君も自分のやりたいことを全力でできる環境づくりを今すぐはじめようではないか。