英語も公文。でも、幼児教育はしてはいけない

早回しで勉強をすべき国語と算数に対して、早回ししてはいけないのは意外や英語だという。

「バイリンガルに育てるなら別ですが、外国語として学ばせるなら中学からでいい。母語がしっかり確立してからやらないと、子供は混乱してしまう。ただ、中学に入ってからは相当な早回しをする必要があります」

目標は、中学3年生までに英検準1級合格だ。佐藤さんによれば、英語の学習にも公文が使えるという。

「公文では、書くトレーニングをたくさん積むことができる。国語と同様(前編参照)、英語も書くことで文法や英語の論理構造を頭に叩き込むことができます。英連邦王国の国々に留学するために必要な英語検定テスト『IELTS(アイエルツ)』では、書かせます。本当の力は書くことで測れるからです。これまで日本人は文法に強く英作文は得意と言われてきましたが、最近では英語でのコミュニケーション(話す・聞く)にばかり重点が置かれるようになってきて、そこも怪しくなってきています」

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小学生時代から本と格闘し、語彙や論理的思考を鍛えておけば、それが英語を「早回し」する土台となる。そのうえで英作文をするトレーニングを積めば、英語のリーディング、リスニング、単語力アップにも効果があり、「準1級」は決して不可能ではない、と佐藤さん。

巷には多くの学習教材があふれている。英語教材の本だけでなく、最近はスマホのアプリも使えるものがたくさんある。例えば、日本経済新聞の日本語記事を英文化したものをネイティブ・スピーカーが読み上げてくれるのを聞くことができ、英文や単語・フレーズの意味もすぐにわかるアプリ。

また、TEDの講演者の動画を見ながら、その話を、英文で書き起こすレッスンをするアプリ(日本語訳付き)もある。中学生でもその気になれば、いくらでも英語力がつけられる環境は整っているのだ。

「MARCHレベルに合格する英語力をできたら中学生段階でつけてしまう。そうすると高校がすごく楽になる。数学と同じで、高校にしわ寄せがきている構造が英語にもあります」(佐藤さん)

佐藤さんの提案は、偶然にも算数・数学、英語ともに公文となったが、東大新聞オンラインが今年3月に公開した記事によれば、東大生が小学生時代に通っていた塾で一番多かったのが、その公文だった。回答した147人のうちの44人(30%・2位日能研、3位SAPIX)。

しかるべきタイミングで早回しをすると、大学受験に向けた準備を余裕持ってできるようになる。ぜひ、佐藤版の教育指導要領を試していただきたい。