日本企業で欠かせないビジネス慣習のひとつが朝礼だ。昭和の昔、サラリーマンの仕事は朝礼、ラジオ体操、上司の精神訓話から始まった。月日が流れ、体操と精神訓話は姿を消しつつあるが、朝礼には時代を超える効用があるのだろう。いまもビジネスマンたちは朝から元気に声を出している。

1998年に創業したサイバーエージェント。いまではアルバイトも含めると5000人が働き、年間1400億円を売り上げるインターネットサービス総合企業となっている。

渋谷のマークシティにあるインターネット広告事業部に足を踏み入れて、まず驚くのはオフィス内の空間に風船がゆらゆらと揺れていることだ。よく見ると、風船には名前が書いてある。

「新入社員もしくは中途入社の社員の机の上に風船を揚げているんです。入社を歓迎する意味と、周りが名前を早く覚えるためです」