日本近代における文芸評論を確立した小林秀雄。新潮社における最後の担当編集者だった池田雅延さんを囲んで、主著『本居宣長』を10年かけて読もうという勉強会を、定期的に開催している。

そのメンバーで、この秋、本居宣長が居住していた松阪に出かけた。本居宣長記念館の吉田悦之館長が親切にご対応くださり、さまざまな資料を見せてくださると同時に、興味深いお話をされた。

本居宣長といえば、日本の歴史を記した『古事記』を読解した『古事記伝』の仕事がとりわけ重要である。