ミスの原因を自分はわかっていると思い込んではならない。ハックマンが言うように、自分の状況認識は間違っているかもしれないという前提で話を聞く必要がある。「どうなっている?」「私のとらえ方は間違っているかな」といった質問を投げかけよう。実際、ミスを本人が自覚していなかったとか、自分の行動が他人の目にどのように映るかに気づいていなかったというのはよくあることだ。

家族の病気のような短期的な問題が原因の場合は、手助けを申し出るべきだ。仕事を肩代わりするとか、ダブルチェックするとか、他の同僚に事情を説明するといったようなことである。

仕事を永続的に引き継ぐべきだということではない。状況が一時的なものであることを双方が了解している場合に、仕事をカバーするだけでよいのである。

原因がスキル不足のような長期的な問題にあるとわかったときは、解決策を考える手助けを申し出ればよい。その同僚はスキルを高める方法を見つけられるかもしれないし、上司の支援を求められるかもしれない。

放置したまま同じミスを繰り返させるのは、決してよい考えではない。「競争の激しい組織では、放っておいて自滅させるという誘惑にかられることがある。だがそんな環境で手助けをすればいっそう感謝してもらえる」とコーエンは言う。貸しをつくり、将来手助けしてもらうのだ。このような互恵関係は、職場での強いつながりの基盤になることが多い。

ミスが故意だと発覚した場合は

あなたの名誉を傷つけたり、手柄を横取りしたりするために、同僚が意図的にミスをしているという場合もある。

「このような状況は非常に厄介で対処しにくい」と、アンコーナは言う。が、幸い、これはきわめて稀なケースだ。「故意だと疑うのは最後の最後にすべきだ」とコーエンは語る。