相手の肩書の軽重で頭の下げ方を変えてはならぬが、「仕事の場面」別の謝罪効果を最大化するコツは知るべし。
まず、お詫び。次に、少し弁解。締めは再びお詫び。読後感を意識

発注数のケタを書き間違えたといった、ヒューマン・エラーは誰にも起こりうる。与えた損失の規模にもよるが、それほど巨額でなければ、「今度から気をつけてくれよ」でことなきを得ることもある。だが、過誤を犯した社員から会社に対する謝罪にはそれなりのコツがある。高井・岡芹法律事務所会長で人事・労務専門の弁護士として長年活躍する高井伸夫氏は語る。
「提出を求められる始末書の書き方が一番のポイントです。うっかりミスである場合、つい言い訳を書き連ねたくなります。しかし、その気持ちを抑えて率直に反省と謝罪に徹します。まずは、きちんとお詫びの気持ちを書くこと。そのあとに何か弁解したい内容があれば書いてもよいですが、それで文書を終わらせてはいけません。それだと読後感が『言い訳ばかりで、反省をしていない』と取られかねません。ベストは、お詫び→少し弁解→改めてお詫びと会社に迷惑をかけたことに対する申し訳ない気持ちをサンドイッチ式にして締めくくることです」
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(大塚常好=構成)

