ついに、昨年ハロウィンの推定市場規模がバレンタインデーを上回ったとニュースになった。そして、一部の企業で、ノマドワークや在宅勤務を減らすようになった。こうした動きを見るかぎり、SNSよりも肌感覚のあるつながりを、人々は大事にし始めたのではないだろうか。
そのような状況下で、人を巻き込める人材こそ活躍する機会が増えるように思う。人を巻き込むのが重宝される一方、人に巻き込まれることを恐れてはいけない。自分の力だけに頼っていては大して出世できないように、一人でできることはたかがしれている。自分磨きよりチーム磨きに力を注ぎ、時にはとことん他力本願でいくことも重要だ。例えば若手社員は、先輩や上司の経験やネットワークを侮るなかれ。歯向かうよりも助けてもらい、懐柔して仲間になるぐらいの姿勢でつきあうといいだろう。
さて、この記事を読んで今年の計画を立てている読者には、あえて「遅い!」と言いたい。
活躍している人は、今の数字を追いかけつつ、半年後の仕込みをしている。先を見据えて、正月には下半期の計画を立ててほしいものである。
「すぐにできる10のリスト」
1. 上と下の世代をつなぐ
2. 営業には同行する&させる
3. 若手にまめに声をかける
4. 若手を適切に叱る
5. 与えられた仕事は120%
6. 古典を読む
7. 傾聴力を高める
8. チームへの責任感UP
9. 会社貢献、社会貢献をする
10. 自分の手柄をチームに譲る
「してはいけない10のリスト」
1. 1年の計を1月に立てる
2.気軽に転職する
3. ネットニュースに頼る
4. SNSだけで人とつながる
5. 一匹狼で勝負に出る
6. 若手にオザケンを聞かせる
7. 上の世代に歯向かう
8. 他人に頼らない
9. 就職氷河期の昔話をする
10. 愚痴ばかりで仕事をしない
一橋大学卒業後、リクルート、玩具メーカー、人材コンサルティング会社を経て独立。「就活」「働き方」をテーマに執筆、講演、メディア出演などで活躍。『リクルートという幻想』など著書多数。「若き老害」の異名を持つ。