コミュニケーションは、多様な要素の複合体(発信側だけでも「伝え手」「伝える中身」「伝え方」が関係している)である。経営者の話を分析していくと、いかなるときにも有効な「普遍原理」のようなものが確かに存在している。ここでは、それぞれの経営者が見出した「伝え方」を考察してみよう。

3度左遷されても正しいことは主張した

ニコン元取締役会長
苅谷道郎氏

とことん考え抜き、書きとめる習慣は現場で研究に携わっていたときからだ。私は過去に3回左遷され、一度は窓の外まで飛ばされたが、それも自分で考えて正しいと思ったことを率直にいって、上司と衝突したのが原因だった。ただ、その結果として今の自分がある。

考えることに時間をかける一方で、徹底して時間をかけずにスピード化を図るのが情報伝達だ。

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