五重塔に命をかけた大工の物語

良書は、いつの時代でも普遍的な価値を持っています。読み進むにつれて、登場人物の生き様に思いをはせたり、何気なく使われている言い回しが脳裏に焼き付く。読了したときには深く心を打たれて、清涼な心持ちになっていたり、元気づけられていたりするものです。

このところ「100年に1度の経済危機」だとか、「世界大恐慌」などといった言葉が飛び交っています。多くの人がそのつど身を縮こませ、前途の希望すら打ち砕かれたような気持ちにさせられているのではないでしょうか。