腹決めをすることで本物のプロに変身

この40代になると、本当のプロと偽物のプロとの間で、能力面でも処遇面でも格差が広がっていく。私がいうプロの定義はシンプルだ。ある専門領域で一人前の実力を発揮し、なおかつ、「自分はこの分野のプロなんだ」という強烈な自負を持っていることだ。他人から認められ、自分も信念を持ってその道を突き進んでいる。その両方があって初めてプロといえる。

逆に、周囲から「一流の営業マンだ」と認められているのに、当人は「イマイチ自信がない」と浮かぬ顔をしているタイプもいる。もっと自分にふさわしい仕事を誰かが与えてくれるのではないか、ヘッドハンティングの電話がかかってきやしないかなど、あらぬ空想を抱いているのだ。他人に決めてもらわなければ動けない他律的キャリアの人は、意外と多くいる。こういう人に対するアドバイスは「腹決めせよ」。これに尽きる。