新学部構想でグローバル化に対応

その学習院大の合格者高校別ランキングトップは私立の城北で、合格者が昨年に比べて14人増えて3位からトップに立った。2位は浦和第一女子で10人増えて42人で、昨年の3位から順位を上げた。3位は桐蔭学園の39人で、昨年は19位だったが18人合格者が増え、大きく順位が上がった。4位は大宮開成で、13人増えて38人となり、昨年の13位から順位を上げた。

大宮開成は近年、大学合格実績を大きく伸ばし注目を集めている。塾関係者は「埼玉では最近、栄東、開智と実績が伸びている私立の一貫校が出てきましたが、それに続くのは大宮開成ではないでしょうか。それぐらい実績が伸びています」と話す。2005年に中学を新設し、2011年に初めて一貫生が卒業した。この年に東大合格者を輩出している。今年は東北大3人、埼玉大29人、早稲田大51人、慶應義塾大11人の実績だった。10年前は東北大、慶應義塾大ともにゼロ、埼玉大1人、早稲田大2人だったから、大きく伸びていることは間違いない。

5位の浦和(市立)は昨年の18人合格27位から、15人合格者が増え大きく順位を上げた。浦和(市立)は公立一貫校だ。07年に中学を新設し、13年に一貫生が初めて卒業した。この年に東大合格者が出ている。今年も東大3人、東北大4人、一橋大3人、埼玉大23人など、国立大合格者が増えているのが特徴だ。

ベスト20を見ると、女子校が浦和第一女子、淑徳与野、共立女子、東京女学館、大妻、山脇学園の6校で、男子校は城北、春日部、川越東、川越の4校。女子に人気が高いことがわかる。

学習院大も改革に積極的で、急速に進むグローバル化を見据え、国際社会学部(仮称)の新設を構想中だ。

(宇佐見利明=撮影)
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