「らしさ」出しつつ、文化は持ち込まず

様々な素晴らしい価値観をもった社員一人ひとりに才能をフルに発揮してもらうために、 アメリカで起業した経営者としてのコミットメントを行動で見せなければなりません。起業当初は自分がアメリカ社会に定着できる人間であることを示すところからはじめなければならず、必要以上に日本人らしさを消す努力をしていました。最近やっと、日本人らしさを出しつつ、グローバルマネージャーとして会社をリードすることができるようになった気がしています。

眼科医や研究者から徐々に経営者としての自信がついてきたおかげか、日本人ならではの良さも発揮できるようになりました。自分はたまたま日本人としてアメリカに住みそこでビジネスをやっているだけだと考えるようになりました。会社のカルチャーの中にACUCELAのコア・コンピテンシーを根付かせるために、私自身もA・C・U・C・E・L・Aを実行してきた成果というところでしょうか(アキュセラのコア・コンピテンシー「A・C・U・C・E・L・A」は連載第12回 http://president.jp/articles/-/13710 を参照)。多様性を保ち、尊重し合う。共通の価値観があるからチームみんながひとつの目標へと邁進できるのだと信じています。