血液、毛髪、そして尿。40代女性の自己検査ブーム!
「A子って、“デキル女”らしいわよ」
「私は、“デキない女”って言われた。ショック!!」
最近、バブル女子たち(主に40代後半の世代)の間で、こんな会話が囁かれている。
仕事のことではない。私たち女性の体調維持に欠かせないホルモンであるエストロゲンと似た働きをするといわれている「エクオール」という物質が、自分の体内で作り出せる人と作り出せない人がいるいうことらしい。
このエクオールという物質は、ナニモノかというと、大豆イソフラボンの中のダイゼインという成分が、ある腸内細菌の働きによって変化してデキル物質だという。なんだ? なんだ?
大豆イソフラボンが、女性たちの間で、「いい、いい」と絶賛されてきたのは、実は、このエクオールの働きの部分であったということが最近になってわかったというのだ。一番ショッキングなのは、このエクオールがデキル女子は、なんと、2人に1人しかいないということ。それで、女性たちはざわつき始めたわけ。
つまり、いままで、大豆イソフラボン=女性ホルモンと信じて、豆腐や納豆、豆乳をせっせと飲食していた女性ホルモン信者2人に1人は、やや無駄な努力に終わってしまっていたのだ。
デキル女かどうかは、ネットで買える「ソイチェック」という尿検査キットで、いとも簡単にわかってしまうようで。おそるべし世の中である。
自分の尿をちょっとだけ試験管にとって郵送すると、10日くらいで、結果が送られてくる。巷では、血液や髪の毛からなど遺伝子レベルでの自分検査が流行っていて、ジムや美容皮膚科でも調べてくれるようだけど、やはり女子本来の性能はこっそり知りたいのが本音のようで、ポストに尿を投函するバブル女子たちはじわじわ増えているようだ。
デキル女になれるかどうかは、生活習慣にも関係しているらしく、20代女子は20~30%、納豆嫌いの関西人も30%ほどしか「エクオール生産者」はいないよう(第24回日本疫学会より)。大豆食の習慣がない欧米人に至っては、30%前後と低いという報告もある。果たして、自分は、どっちなのだろうかと調べたら、ギリギリデキル女でした。ほっ。