坂本幸雄(さかもと・ゆきお)
1947年生まれ。70年日本テキサス・インスツルメンツ入社。93年取締役副社長就任などを経て、2002年エルピーダメモリー社長に就任。12年2月会社更生法の適用を申請し、管財人を務めていたが、13年7月の米マイクロンとのスポンサー契約手続き完了をもって退任。

「なぜ、直近の自己資本比率が33%あって、358億円の営業利益を出したエルピーダが会社更生法の適用を申請しなければならないのか……。私には最後まで経営破綻という気持ちはなかった。いまでも疑問に思っているし、不本意だ」

日本におけるDRAMのリーディングカンパニーだった元エルピーダメモリ社長の坂本幸雄さんは、2012年2月27日の出来事を振り返り、悔しさを滲ませながら話を切り出した。

02年、坂本さんは経営危機に瀕した同社の社長に就任。04年には東証一部上場も果たす。しかし、リーマンショック後、半導体市況は急変。09年には公的支援による300億円の資本注入と銀行から1100億円の融資を受ける。

(加々美義人=撮影)
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