離島や海外へ――。移住する独身アラサー女子が増加

「今までの環境から抜け出して、新天地で人生を送ってみたい」

これまでIターンといえば、その中心は子育て中のファミリーやリタイア世代。便利さにあふれた都会から自然に囲まれながらのんびり過ごせる田舎へ生活の拠点を移すローカル生活がその象徴でもあったが、最近はちょっと事情が違うらしい。

独身アラサー女子がIターンするケースが続出中なのだ。

アイコさん(28歳)は、神奈川から沖縄の離島に移住した。

「結婚したら自分の思い通りには生活できないから、独身の今のうちに自分の好きな場所で好きなことをして暮らしてみたい」

地方から都会への“逆Iターン”派もいる。「地元では年齢的に独身者は肩身が狭くて……。都会でもっと自由に暮らしたくなった」と語るユミさん(32歳)は山形から東京に移住した。大学進学で上京するのとは違い、もともと地元に根を下ろしていた社会人が一念発起した形だ。

日本を離れ、“ロングIターン”をする女子も少なくない。

「学生時代に旅行で訪れたイタリアに運命を感じて。いつかぜったいに移住したいと考え、お金を貯めて、それを実行しました」

ヨウコさん(31歳)は東京でのOL生活から一転、ローマへと移住した。

行き先も都会から地方、地方から都会、さらには海外へ……と何でもあり。とにかく住み慣れた場所以外での生活に一歩踏み出す勇気ある独身女性が多い。

30歳前後という結婚や出産を控えた女性たちが「自由の利く今だからこそ」と、最後のチャンスを生かして自分の居場所を自分で見つけているのだ。

 こうしたIターン女子を含む移住願望を持つ人をサポートする専門誌も登場している。その名も「ターンズ」(http://www.turns.jp/index.html)という雑誌で、「人、暮らし、地域をつなぐ」がキャッチフレーズ。最新号(vol.8)では、「地方で起業、開業、就職 あなたを変えるローカルワーク」と題した特集記事で、25歳女子が“最先端”の酪農場で修行している様子などを伝えている。