老後は日本よりも生活費の安い海外で、悠々自適の日々を送りたいという人が増えている。幸せな生活を送るために必要な条件とは何だろうか。
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海外に行けば本当に、少ない費用で豊かな生活が送れるのだろうか。海外移住に詳しく『日本を脱出する本』(ダイヤモンド社)など移住に関する著作も多いライターの安田修氏は、過熱するブームに警鐘を鳴らす。

「たしかにネパールなら月3万円で十分です。一方で、日本人が憧れるハワイやオーストラリアの物価は、安くありません。タイやフィリピンも、現地の人は月5万円以下で暮らしていますが、日本人はそういう生活に耐えられないでしょう。特にフィリピンはセキュリティの問題で満足できるレベルの暮らしなら、月に12万~13万円はかかりますよ」

12万~13万円は、タイやフィリピンの管理職の月給に相当する額。日本人が生活費を考えるときは、このあたりを目安にすれば間違いなさそうだ。日本の公的年金を満額受給できる夫婦(夫が厚生年金加入で月23万円程度を想定)なら、多少余裕をもって月18万円かかるとしてもお釣りがくる計算に。