メール1通を書くのにかける時間は年収による違いはなく、平均5分。しかし送信も受信も、圧倒的に稼ぐ人のほうが多く、24.0%の人が1日に50通以上読むという(図9、10)。そのうえ彼らは、SNSも積極活用している。とくに実名制のフェイスブックユーザーが多く、そこそこ社員を引き離している(図11)。
一方、アナログなビジネス文書にも大きい差が出た。そこそこ社員の6割は1カ月に1通も手紙を書かないのに対して、稼ぐ人は6割近くが毎月手紙を書いており、月4通以上書く人も2割を超えている(図12)。その差が「手紙やはがきがきっかけでビジネスがうまくいった経験」の有無にもつながっている(図13)。
最近では年賀状を出さない人も増えているが、稼ぐ人は違う。65.3%が職場の同僚や上司に年賀状を出し、過半数が取引先にも出している。そこそこ社員はそれぞれ54.7%、31.3%と、とくに取引先への年賀状には消極的だ。また、枚数では、稼ぐ人の45%が100枚以上出しているが、そこそこ社員では1割に満たない(図14、15)。
デジタル、アナログともに、稼ぐ人のほうが“うまく”“多く”書いている。ビジネスの成功において、書くことは重要な要素なのだ。