シリーズ『ハゲタカ』の鷲津政彦は、従来の経済小説にはないタイプの主人公だ。アメリカで企業買収者として名を馳せた彼は、やがて帰国。日本企業相手に次々と買収を仕掛けていく。

真山仁(まやま・じん)
1962年、大阪府生まれ。 同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収をめぐる熱き人間ドラマ『ハゲタカ』でデビュー。07年にNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」が放映され、大きな反響を呼ぶ。著書に『コラプティオ』『地熱が日本を救う』など多数。

最新作『グリード』では、リーマンショック直前の米国を舞台に、アメリカ経済を長年牽引した名門企業のM&Aを目論む。大物投資家や巨大投資銀行の猛者たちを相手に、食うか食われるかの買収劇が始まる。キーワードは3つのG。グローバリゼーション、グリード(強欲)、グッド(善)だ。「1作目を書いたとき、バブルの崩壊など重くなってしまう話がテーマなので現代風の歌舞伎のような物語を書こうと思いました。いわゆる悪役や個性の強いキャラクターをたくさん登場させて、痛快な話にしたかったのです」

(岡本凜=撮影)
【関連記事】
検証「合併人事」お金、ポスト、仕事はどうなる?
降格、左遷、たすきがけ……よもやの人事トラブル集
自分の会社を最高値で売るには
ファーストリテイリング会長兼社長 柳井 正 -「飽くなき成長志向」その先にはM&A