全モデルで2割の燃費改善に取り組む
「今後3年間のうちに、ホンダの二輪を変えていく。高い志をもって、全世界の二輪研究所にいる全員で頑張り、世界中のお客様の期待に応えるために、独創性を大事にし、今まで以上にいい商品を供給していく」
本田技術研究所二輪R&Dセンターを担当する野村欣滋取締役常務執行役員はこう強調し、そのキャッチフレーズとして「Go for it !(目標に向かって進もう、頑張ってやってみよう)」を掲げる。
それは(1)新世代基礎技術の確立(2)新世界基準のモノ造り(3)圧倒的な環境安全性能(4)魅力溢れる商品コアとパッケージの実現の4つの目標からなる。
例えば、燃費についても、「よりいろいろな人に乗ってもらうために業界ナンバーワンを絶えずキープできるような技術を仕込んでいく」と野村常務は語り、二輪車の燃焼効率を現在の30%から35~40%にまで引き上げる。あわせて車体の軽量化や低燃費タイヤの採用などを行い、全モデルで2割程度の燃費改善を目指す。
また、フロントマスクのデザインをシリーズごとに統一。そして、LEDを活用した光の演出も使いながら、ホンダとしての独立性を確立していく。これによって、ホンダのバイクは一目でわかるようになるそうだ。
そのほか、新しいユーザーを獲得するため、これまでになかったバイクも投入する。その典型が4月21日に発売した「NM4-01」だ。それはまるでアニメに出てくるようなバイクで、「近未来」と「COOL」をテーマに開発し、これまでのバイクとは一線を画した独特のスタイリングが特徴だ。
「これから魅力的なバイクをどんどん投入していきますので、楽しみにしてください」と野村常務。ホンダの二輪車は販売だけでなく、存在感やブランド力でも世界一を狙う。