国語や算数の授業を減らしていいのか
ところが、日本でも気になる動きが始まっている。2030年度以降の次期学習指導要領では、情報教育を増やすため、国語や算数など多くの教科の授業時数を3~4%程度減らす方針が打ち出されている。
※朝日新聞「小・中学校の授業数、各教科一律に3~4%削減 情報教育拡充で」(2026年9月25日)
文科省は学習内容自体は維持するとしているが、PISAで基礎学力の重要性が改めて示された直後に、基礎教科の時間を削ることが本当に正しいのかを検討すべきだ。
日本がOECD首位に立った背景には、「暗記は悪」という偏見にとらわれず、基礎学力を重視してきたことがある。テクノロジーの活用や自主性を重んじる教え方は「応用」に属するもので、「基礎」という学力の土台はこれまでどおりしっかりやっていくべきだ。
一方で、読解力の低下は、スマホ全盛時代における次なる課題を示している。
AI時代であっても、需要なのは考える力の土台となっている基礎の重要性は変わらないのである。そしてその土台は、就学前の語彙と集中、そして学齢期の暗記と反復によってつくられる。
AI時代であろうが、人間の考える営みには大きな違いはない。流行に流されず、基礎の大切さを最優先に考えるべきなのである。そしてAI時代における次なる課題は、答えの生産工場であるAIに対して適切な問いを立て、その答えを正しく評価できる力を養うことにある。
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