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電動アシスト自転車の現状早わかり

そして、量販店チャネルを制すべく中価格帯商品を投入し、量で攻勢をかけようとしているのがラオックスだ。

「家電量販店、ホームセンター、大手ディスカウントショップ、ネット大手などと直接取引をしています。現在の取扱店舗は1500店弱です」(ラオックスの執行役員商品開発本部長・渡邊崇氏)

12年に参入した同社は、「新聞広告に効果を感じている」という。

「若いママや高齢の方がターゲットです。新聞を読む世代と合っていたこともあり、認知拡大につながっています」

電動アシスト自転車市場はいまも成長の真っ盛りである。国内では年40万台以上を販売するが、年間1000万台近く売れる自転車市場において、その電動化比率はたった4%だ。自転車文化が根付いたオランダの10%超と比べると小さな数字である。

ここ1~2年でラオックス、永山など、新規参入する企業も出てきた。それ以外に、安価な中国製の商品も増えている。20年間、参入と撤退が繰り返された市場。ゼロから市場をつくってきたヤマハ発動機の石井氏は言った。

「しっかりした機能を持ち、お客様に満足いただける性能レベルに達していれば業界が広がるので、よいことだと思っています。でも品質の良くないものをお客様が買って、電動アシスト自転車ってこんなものかと離れてしまうのは怖い。社会の課題を解決する便利な乗り物を、もっと多くの方に乗って知ってもらいたいですね」