ゼロ金利政策でも景気は回復しなかった

現在、わが国は、超金融緩和下の金利がない世界から、金利のある(プラスの)世界に戻っている。

1990年代初頭、わが国では資産バブルが崩壊した。その後、資産価格の急落と景気の低迷は鮮明化した。1997年には金融システム不安が発生し、デフレ経済に陥った。日本銀行は政策金利を引き下げ、景気の下支えを余儀なくされた。

1999年には、日銀はゼロ金利政策を導入したが、わが国の景気は思ったほど回復しなかった。2001年には、お金の供給量を金融政策の目標にする、いわゆる量的緩和を導入した。しかし、デフレ環境の脱却には至らなかった。リーマンショック、コロナショックなどを挟みわが国の消費者物価指数はゼロ近傍で推移した。