イチローでさえも成績が下落

2001年にイチローがオリックスからマリナーズに移籍したのを皮切りに、多くの日本人打者がMLBに挑戦したが、ほとんど成功しなかった。ほぼすべての日本人打者が、MLBでは「小型化」した。NPBで中軸を打ち、タイトルを取るような強打者であっても、MLBに移籍すると並の打者になり、中軸ではなく下位を打つことが多かったのだ。

NPBから移籍した打者で最大の成功者は言うまでもなくイチローだ。MLBで33人しかいない3000本安打を記録し、2025年には99%の高い得票率で野球殿堂入りした。しかし、そのイチローをしても、打率、本塁打率(本塁打÷打数)、OPS(長打率+出塁率)などの数値は、NPB時代よりも下落しているのだ。

【図表1】イチローのNPB時代とMLB時代の打率、本塁打率、OPS
筆者作成

そこまで下がってもイチローはMLBでは傑出した成績をキープできたから殿堂入りしたが、それ以外の選手は、ほとんどが鼻っ柱をへし折られてNPBに戻ってきた。