骨粗しょう症が招く寝たきりリスク
中之条研究では、7000歩/中強度活動15分以上の人は、それ未満の人に比べて、がんの有病率が格段に低いことがわかりました。がんについては、7000歩/中強度活動15分ががんを予防するボーダーラインです。
また、7000歩/中強度活動15分を境に、この活動閾値を超えると動脈硬化や骨粗しょう症、便秘の発生率が低くなることも、中之条研究でわかりました。血管の老化ともいわれる動脈硬化が進むと、心疾患や脳卒中が起こりやすくなります。
しかし、7000歩/中強度活動15分で動脈硬化が予防できれば、心疾患や脳卒中のリスクは低下します。骨粗しょう症は、骨の中がスカスカになって、骨の強さ(骨強度)が低下する病気です。骨粗しょう症になると、骨が折れやすくなります。
高齢者が骨粗しょう症になって骨折すると、それがきっかけで、寝たきりになってしまうこともあります。骨折による寝たきりを防ぐためにも、骨粗しょう症を予防してもらいたいものです。便秘で悩んでいる人も多いと思います。
便秘は不快なだけでなく、大腸がんをはじめ、さまざまな病気のリスクを高めることがわかっています。7000歩/中強度活動15分を達成するためには、外出の機会を増やすことがポイントです。そして、外を歩くときは、速歩き(中強度活動)を習慣にしましょう。
8000歩+速歩き20分で高血圧を防げる
次はいよいよ長生き歩き、8000歩/中強度活動20分です。これ以上の人は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症になりにくいことがわかりました。本書の読者の中にも、高血圧症と診断された人がいるかもしれません。
しかし中之条研究では、1日8000歩/中強度活動20分以上を行っていた人の中で、高血圧症が発症した人はほとんどいませんでした。高血圧症が発症するか、そうでないかの分かれ目が、1日8000歩/中強度活動20分であるというわけです。高血圧症とともに代表的な生活習慣病と呼ばれる糖尿病も脂質異常症も、1日8000歩/中強度活動20分になると発症率が下がることがわかりました。

