この傾向は00年代も続くが、女性が幸せそうな大学に法政、明治など質実剛健系だった大学が食い込んでいる。学部新設やキャンパス再開発などの大学改革でこれらの大学が女子受け路線を成功させたことで、社会からも評価されるようになったのだ。
10年代には立命館大学が男女とも大躍進し、女子大はランキングからほぼ消え去った。今後、女子大の幸せ度がどのように巻き返してくるのかが注目だ。
就職時と今で、評価に大きな違いがある大学があることは興味深い。教育熱心な大学の卒業生のほうが、社会的に見て幸福そうであるという、驚くべき結果も出た。将来の子女の進学先を考えるときには、こうした大学の最新の動向にも気を配りたい。
(浮田輝雄、武島 亨=撮影 AFLO=写真)