手のひらの血流は1分間に何度も切り替わる

AVAの働きは、思いのほかダイナミックです。

超音波ドップラー法などによる計測では、快適と感じる程度の環境にいるとき、手足の動脈の血流速度は1分間に2〜3回のペースで大きく上下することが知られています。血流が高い状態はAVAがすべて開いているとき、低い状態は一斉に閉じたときに対応します。しかも閉じる動作は心拍にして2〜4拍というごく短時間で起こり、開くほうはゆっくり戻っていきます。

この開閉は、左右の手足で同時に起こります。右手の指と左足の親指という、身体の遠く離れた場所同士で血流の変動がぴたりと一致することも古くから報告されています。中枢から一斉に指令が出ている証拠です。