世界中で大ヒットしたビジネス書『7つの習慣』の著者スティーブン・コヴィー博士の理論をベースにフランクリン・コヴィー社が、“卓越した生産性”の実現に特化した新メソッドを開発。あなたの人生を左右する「選択の瞬間」とは──。
第4の選択――「新テクノロジーに支配されない」
生産性向上にとって最大の脅威は、実はスマートフォンやタブレット、ノートPCなど、生産性向上のために開発された新たなテクノロジーかもしれない。
それらのガジェットにはメールやメッセージが大量に押し寄せ、返事をするだけで大変な時間とエネルギーが必要になる。また、次々に更新されるSNSや魅力的なウェブページは、本来時間とエネルギーを使うべき仕事から注意をそらし、いつの間にか第4領域で非生産的な時間を過ごすことになりかねない。
生産性の向上を期待して新しいガジェットを入手しても、使い方を誤り雪崩のように押し寄せる情報に反応するだけでは、テクノロジーに自分が使われてしまうことになる。情報の雪崩のなかで生き埋めにならず、主体的にテクノロジーを使いこなすためには、情報を仕分けし管理する方法を身につけることが必要だ。
情報はあらゆる方向からやってくる。メールや電話、文書、手紙、メモ等々。それらを受け取ったらどう対応すべきか。対応を選択するその瞬間、「サラリーマンだから仕方がない」と考え、受け取った情報へ無条件に反応してはいけない。それでは第1、第2、第3の選択で行ってきたことが無駄になってしまう。
情報を受け取ったらまず、「これは重要か?」を判断しなければならない。一時停止し、重要性をハッキリさせたうえでどう対応するか判断を下すのだ。
もし「これは重要か?」に対する答えが「NO」ならば、すぐゴミ箱に削除し、忘れてしまえばよい。忘れてしまうという行動も、自分が責任を持って行う選択肢の1つである。