正論を教え諭すのは三流
たとえば、夕食のハンバーグが美味しくて、お子さんが「このハンバーグ、ヤバい!」と叫んだとします。
ここで「『ヤバい』じゃなくて『美味しい』でしょ」と正論を言うのは、会話としては三流です。
一流の言い換え術はこうです。
「そうだね、このハンバーグの『美味しさ』は確かに尋常じゃないね。他にも言い方あるかな? ちょっと調べてみようか」
そして、実際にパソコンやスマホに「美味しい言い換え」などと打ち込んでみてください。
「頬(ほっぺ)が落ちる」
「至高の味わい」
といった、ふだんの食卓ではまず聞かない言葉が次々と出てきます。
さらに、この日常の何気ないシーンを「実況中継ごっこ」に変えてみると、家族を爆笑の渦に巻き込みながらも、IQを高める近道となるでしょう。
たとえば、夕食のハンバーグを一口食べたお子さんが、
「お母さん、このハンバーグはまさに『至高の逸品』であり、肉汁が口の中で暴れ回っています!」
などと大真面目に言い出したら、それは成功のサインです。
「宿題、やりたくない」を言い換える
一見すると、子どもの年齢と不釣り合いな難しい言葉を「なんだか変な響きだな」と親子で笑いながら使いこなすことで、脳はその言葉を単なる記号ではなく、ワクワクするような「楽しい記憶」としてガッチリと保存していきます。
こうした形で語彙が増えていくと、それまで「美味しい」という一言で片づけていた世界が、「濃厚」「絶妙」「芳醇」といった多彩な言葉で彩られ、わが子の口から飛び出す大人顔負けの鋭い表現に、知性の確かな成長と、底知れない可能性を感じずにはいられなくなるでしょう。
インターネットで検索して見つけた「ちょっと難しい言葉」を、あえて日常生活のどうでもいいシーンで積極的に使ってみる――。
この「知的なふざけ」こそが、退屈な勉強を最高にクリエイティブな遊びに変え、子どもの語彙力を異次元のレベルへと押し上げ、IQアップにもつなげてくれるのです。
今日からご家庭を、豊かな言葉が自然とあふれ出す「知的好奇心の育成の場」へと変えていきましょう。
最初の検索ワードは……。
「宿題、やりたくない」の言い換えから始めてみるのも面白いですね。

