世界でただ1人の「最高の観客」であれ

親「今日、学校(幼稚園)楽しかった?」
子「うん」
親「……(終了)」

書影
高橋和弘『10歳までにIQを最大化する知育メソッド』(大和出版)

そんな、砂漠のように乾いた会話に今日こそ終止符を打ちましょう。

子どもの表現力を劇的に鍛える秘訣は、親が「敏腕プロデューサー」になりきって、物語の「続き」を鮮やかに引き出すパスを出すことにあります。

たとえば、子どもが「今日、給食のカレーをおかわりしたんだ!」と報告してくれたとき、「よかったね」という相槌だけで幕を閉じてしまうのは、あまりにももったいないことです。

ここでプロデューサーの視点に切り替え、

「おかわり選手権に手強すぎるライバルはいたの?」
「その瞬間、隣に座っていた友だちはどんな顔をしていたかな?」

などと、話の続きを促すような質問を投げかけてみてください。

すると子どもは、その場の情景や周囲の様子を懸命に思い出し、

「じつはね、隣の佐藤くんが……」

と、台本にない続きの話を夢中で語り始めるはずです。

このとき、親に求められる役割は、世界でただ1人の「最高の観客」であることです。

「へぇー! それで、その後はどうなったの?」

と、続きが気になってしかたのない様子で身を乗り出してみてください。

IQアップし、かけがえのない力を育む習慣

子どもは「自分の話には、続きを語るだけの価値があるんだ」と確信したとき、たとえ語彙力の壁にぶつかったとしても、それを乗り越えて必死に言葉を紡ごうとします。

こうした話の「続き」を語る習慣はIQアップにつながるのはもちろん、やがてお子さんが大人になったとき、自分の体験を誰に対しても面白おかしくプレゼンできる、かけがえのない力へと変わっていくでしょう。

さあ、今夜の夕食時は「宿題は終わったの?」という地獄の取り調べを封印して、お子さんが主役の壮大な物語の続きを、ワクワクしながら聞き出してみませんか?

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