「そんな無駄なことしないで」

ここからは、いくつかのチェック項目を通して、あなた自身の中にどれくらい「外側の基準」が入り込んでいるのか、一緒に見ていきましょう。

①効率主義の影響:効率的なものは良い、非効率なものはダメという価値観を植え付ける。子どもの非効率的な言動や試行錯誤、その過程にある失敗を「無駄なロス」と感じ、最短ルートを強要していませんか? よくある口癖をあげるので、チェックしてみてください。

よくある口癖
「そんな無駄なことしないで」
「だから最初からこうすればよかったじゃん」
「ボーッとしてる暇ないよ」

②成果主義の影響:成果が見えるものが良い、成果が出ないものはダメという価値観を植え付ける。テストの点数や習い事の合否など、目に見える数字だけで子どもの価値を判断していませんか?

よくある口癖
「で、結果は?」
「何点だったの?」
「偏差値いくつなの?」

スコアが低い数学のテスト
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです

「もっと頑張ろうね」

③成長主義の影響:常に成長し続けることが良い、立ち止まることや現状維持はダメという価値観を植え付ける。子どもが今できていることや、ありのままの姿を認めるよりも、「次は?」「もっともっと!」と、常に成長を求めていませんか?

よくある口癖
「もっと頑張ろうね」
「次はもっと上を目指そう」
「これで満足しないでね」

④正解主義の影響:外側にある「絶対的な正解」を探し、自分の感覚から目を逸らしていませんか? 目の前の子どもから答えを見つけることを忘れていませんか?

よくある口癖
「ネットにはこう書いてあったから」
「それじゃダメって専門家が言ってたよ」
「こうするのが正解なんだって」

⑤損得思考の影響:損か得かという計算で、子どもの今の喜びを奪っていませんか?

よくある口癖
「今やっておいたほうが得でしょ」
「それやってなんの意味があるの?」
「将来役に立つことをしなさい」

いくつチェックがつきましたか?

一つもない人はほとんどいないと思います。それだけ「社会の価値観」が私たちの当たり前になっているからです。まずはその影響に気づくこと。「当たり前」が「当たり前」じゃないのかもしれないという視点を持つこと。

そのことも本来の自分に戻っていく大切なプロセスになります。