「あなたのため」の本音

あなたが頭でっかちになり、「こうあるべき」といった外側の基準に従い、振り回されるほど、「本来の子どもへの愛情(本音)」が見えなくなっていきます。

なぜなら、外側の世界(社会の期待や数字)からはみ出すことは怖いことだからです。

潮田学『「あなたのため」をやめましょう 親のエゴを手放せば子どもは動き出す』(KADOKAWA)
潮田学『「あなたのため」をやめましょう 親のエゴを手放せば子どもは動き出す』(KADOKAWA)

するとあなたは、自分の不安を鎮めるため、子どもを「外側の正解」に常に当てはめるようにしてしまいます。

「あなたのためを思って言っているのよ」という言葉は、実は「外側の世界に合わせてあなたが変わってちょうだい(そのほうが私が安心だから)」というエゴの裏返しなのです。

このことに気づくのは、とても痛みを伴う作業かもしれません。しかし、今あなたが「私は頭でっかちになっていたんだ」と自覚できたなら、その瞬間から外側の基準に従って生きる人生から一歩抜け出す準備が整っています。

本来、目の前にいるのは「あるがままの子ども」です。それを良い悪いと切り分けているのは、あなたの中にある“基準”にほかなりません。

「当たり前」の正体

そしてその基準は、幼少期の体験だけでなく、今私たちが生きている資本主義という社会の仕組みにも、大きく影響を受けています。つまり、あなたが今「当たり前」だと感じているその価値観は、もともとあなたの中にあったものではなく、資本主義という仕組みの中で少しずつダウンロードしてきたものなのです。

それは、あなた自身そのものではありません。ましてや絶対的な正解でもありません。あくまで、これまで生きてくる中で身につけてきた「ものの見方」や「捉え方の癖」にすぎないのです。

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