氷河期世代が抱える「二重の不遇」

しかも、叩かれている中年男性=いまの日本における40代から50代前半の男性は、いわゆる「就職氷河期世代」にあたる。1700万人から2000万人にのぼるとされる就職氷河期世代は、世界経済フォーラムの記事にも言及されるほど、いまも非正規雇用や低賃金の仕事に就いている人が少なくない。

働き方が不安定だから、給料も上がらない。第一生命経済研究所(当時)首席エコノミストの熊野英生氏によれば、20代・30代の所定内給与が5年前に比べて1割以上上がっているのに対し、就職氷河期世代にあたる50~54歳の年齢層はマイナスになっているという。

いまの中高年は、若い頃にバブル世代のような恩恵にあずかれなかった。挙句の果てに中年になってみれば、若い世代の待遇は良くなっているのに、自分たちだけが置き去りにされたままである。