「格子なき牢獄」への皇室典範改正
戦後、皇室のあり方が戦前とは大きく変わったことを踏まえ、昭和天皇の末弟である三笠宮崇仁親王は、著書のなかで、「それまでの不自然きわまる皇室制度――もしも率直に言わしていただけるなら、『格子なき牢獄』――から解放された」と書いていた。
崇仁親王は学者肌で、戦後はその方面で大いに活躍することになるが、戦前は軍人として活動することを強いられ、しかも、その身分は秘密にされ、「若杉参謀」という偽名で任務に就いていた。
そうしたことを踏まえての発言だが、今回の皇室典範改正案は、皇室をふたたび「格子なき牢獄」に逆戻りさせるものではないだろうか。崇仁親王は満100歳で亡くなってしまったが、今も存命なら、そうした苦言を呈したことであろう。
「格子なき牢獄」を作ってまで、養子案を推し進めようとしているのは、すでに、すべてが準備されているからではないだろうか。「格子なき牢獄」が出来上がった後に、養子を募集しても、誰も応じるはずはない。
なんとも恐ろしい動きが、あまりにも拙速に進められている。


